少女マンガ版アマミーナポスター案完成。たくさんのデザイン案から最終的にアマミーナ実行委員会のメンバーの意見を取り入れての作業。デザイナーのマックスと私の案は少々違う物でしたが、日本での展示会開催ということで、アマミーナメンバーの意見を尊重することにしました。デザインと構成はこれで決まりですが、文字サイズや位置の微調整はこれから。日本語のわからないマックスと私のコラボ作業はまだまだ続きます。来週頭には印刷にまわせると良いな。(余裕があれば、少女マンガ版の英語版ポスターも作成予定。ムムム、、、時間勝負、体力勝負。できるかな。)
Saturday, April 25, 2009
Friday, April 24, 2009
2009 NAEA報告 其の3 総括: A report from 2009 NAEA Part 3 (Abstract)
発表の数は例年通り、千件を超えるはずだから、発表件数とかの理由ではなさそう。これはたぶん現在の経済市場の圧迫を反映して、広告を出していたスポンサーが減ったからではないだろうか?想像の域を超えない私見に過ぎないけれど。
さて学会の中身である。いつものようにNAEA学会は、発表目的や聴衆対象の種類を指定して公募申請するようになっている。公募締め切りは通常学会の9〜10ヶ月以上前の6月中旬から7月上旬。その結果の発表なので、カタログもその分類毎に整理されていて、多くの発表の中から、選びやすいようになっている。(一般発表は25分と50分の2種類で、同じ時間帯に20以上の発表が重なるのである。)
例えば発表目的別の分類では、「Research(進行中の研究発表)」「 Museum Education(美術館教育)」「Technology (テクノロジー)」「Curriculum & Instruction(カリキュラム&指導方法)」等々という風に。またNAEAの関連組織である特別テーマグループもそれぞれ発表枠を持っていて、そこに提出された公募の中からも選ばれている。例えば私の所属する「USSEA (United State for Education through Art)」とか、「Women's Caucus(女性問題)」とかね。あっそうそう日本では美術教育のテーマの範疇には絶対に入りそうにない「Lesbian/Gay/Bisexual/Transgendered Issues Caucus」というグループも米国では存在します。そして対象学年毎の 分類では、もちろん 「Elementary(小学校関連)」「Middle(中学校)」「Secondary(高校)」「Higher Education (大学)」等々。
また毎日「特別発表(招待発表」)や「General Session(美術教育全般や現在今最もホットなテーマを全体で討議)」も開催。まともに回ろうとすると、ぐったりするので、自分の行きたいものを厳選して行く事にしている。
またいつも開場内で開かれている、美術(教育)関連会社(材料関係)の出店で、フリーのサンプルをもらうのも楽しみ。何せ百件以上の会社がボールルーム(ダンスホール)一杯のスペースに広がっているので、回るだけで、結構時間がかかる。が楽しい時間でもある。いつもは発表準備に時間をとられてほとんど行くことができない私も今回ばかりは、時間を取ってゆっくりと回った。一回りすることには、もらった宣伝用のバックが一杯になりました。今回のお気に入りのサンプルはNAEAから貰ったゴッホのフィギュアー(写真)。息子に持っていったがいらないと言われたので、オフィスに飾っておく事にする(笑)
さて肝心なこと、今年の学会の特徴はどうだったかである。毎年カタログに掲載されている公募に通った発表テーマをざっと眺めて、今年の美術教育の傾向をはかることができる。今年も例年同様「Visual Culture」がまだいきおいを持続している。(私もこれに関するテーマで発表を続けているので、ちょっとホッと)それに加えてメディア&デジタル関係やリテラシー関係の発表が特に今年は多いような気がする。それにである「Re」と単語の前につく、今までの理論等の再考的なものが、発表内容の中に多いのを感じた。そして美術教育以外の分野(特に経済や世界で話題になっている)「Globalization(グローバル化/国際化)」や「Sustainability(環境保護&維持活動)」のようなテーマなど、美術教育の中でどのように位置づけるのかの討論が今まで以上に活発になってきているのを感じる。まさに「Interdisciplinary (越境:各分野を超えて)」の時代。ますますそれぞれの分野のボーダーラインが薄くなり、米国の美術教育は何でもありの時代の到来。ここ5〜6年特にそれを強く感じる。
また「Cultural Diversity(文化の多様性)」と称し、1980年代以降の「Multiculturalism(多種文化主義)」関連のテーマは今だもって健在である。しかししかしである。それが特定の国の文化や教育システムの紹介、つまり特定の国の名前が発表タイトルについた場合(例えば台湾とか中国とかね)、観客の数が極端に少ないのが気になった。例え、その発表者が米国で著名は人たちであってもである。これは何を意味しているのだろう。穿った見方をすれば、米国では文化の多様性とは実は表面上の言葉だけで、誰も実際には、他国それぞれの美術教育の傾向や特徴には興味を持っていないということなのかもしれない。もしそうだとすればそれは実に悲しい。
現在アジアからの参加者もかなりの数があり、聞いた話しによると韓国から米国に滞在している留学生や大学教員関係は20人を超えるそうである。また台湾は例年より少ないと前置きしながらもやはり20人を超えるとのこと。その他、香港、マレーシア、シンガポールなどなど。さて日本からはというと私一人(といっても私は米国出身になるので、実質的には米国とカウントされるかも)。それはさておき、アジアを中心にした特別テーマグループを作ろうという動きが出て来ている。それが現実になればとてもうれしい。たぶん参加者は最初は少ないだろうが、はじめの一歩が肝心なので、まずは始めようというところだろう。もちろん私もその創始者メンバーの一人になる予定である。
来年2010年の開催地は首都ワシントンDCの近く、東海岸のボルティモア (4/14-18, 2010 - Baltimore, Maryland)、それに参加は難しいとしても、その翌年2011年のシアトル(3/18-21, 2011 - Seattle, Washington)での開催には、たくさんの日本からの参加者を期待している。
Thursday, April 23, 2009
2009 NAEA報告 其の2: A report from 2009 NAEA Part 2 (Special symposia & sessions)
NAEA報告Part2では、学会中のスナップショットの紹介。左は学会会場(Convention Center)近くのオーケストラーホール。壁中に指揮者の巨大な壁画的写真が、、、
下記ミネアポリスでのNAEA学会での一こま。(写真サイトにはここをクリック!)下記写真中、上段左から:
1. Prom (プロム、Promenadeの略で、高校の卒業記念ダンスパーティ):友人と学会会場近く(ダウンタウン)で食事中、見かけた光景。高校生のドレスアップした様子。しかし片手で煙草スバスバ。親が見たらどう思うだろう。泣くなきっと、、、
2.Walker Museumの中、半地下洋服置き場&トイレへ行く途中の壁中が村上隆のアートでした。ちょっと驚き。ここではAlternative Modernism(もうひとつのモダニズム)と称して、日本の「具象(Gusho)」も紹介していましたよ。
3.その美術館から外をのぞいた風景。
4.その美術館に隣接する彫刻庭園。ちょうどオーデンバークの巨大なスプーンアートの上に乗っかっているはずのさくらんぼが現在掃除中とかで、外されていました。きれいになってもどってくるのはいつなのでしょう。
中段左から:
5.ジム(左)のミネソタ大学の退官した教授、マギーを囲んでの夕食会。ここの写真右にも見えるようにオハイオ州立大のエフランド博士など著名な人々も参加。この後トム アンダーソン博士も来ていましたね。
6.NAEA学会では、期間中特別テーマグループ(Special issue)の昼食会も開催される。これは私の所属するUSSEA (United State for Education through Art) グループで、その国際版であるInSEA (International Society for Education through Art)関係の人々も参加。ここで私は10分程、昨年夏の大阪でのInSEAの参加報告をしました。
7.アイスナー博士と一緒に。
8.USSEAの昼食会の後、北イリノイ大学のDr. Kerry Freedmanと Dr. Douglas Boughton(元インシアプレジデント)。数ヶ月前に足をひねったとかで、車いすでの参加(>_<,,,)。 Kerryは現在米国の美術教育界の女性のリーダー的存在。いい論文をたくさん出しています。「Visual Culture」の先駆者でも。
下段左から:
9.写真中左からイリノイ大学のDr. Betsy Delacruzと北イリノイ大学のDr. Debbie Smith-Shank 。う〜ん。仲良しとは知らなかった。Betsy はイリノイ大での私のアドバイザーの一人でもあった人で、美術教育の他女性学も。DebbieはVisual Culture. 彼女の編集する本にブレンドウィルソンと一緒に論文を出したこともありました。
10. USSEA昼食会では恒例の賞の授賞式も同時に開催。写真は今年サービス賞を受賞したアリスアーノルドと選考委員長のPatti。二人ともイリノイ大学の先輩。アリスは昨年の大阪のインシアの英文概要の校正を手伝ったくれた。感謝。
11.同昼食会にて。International Ziegfeld賞を受賞したDr. Anna Kindler。University of British Columbia (UBC)の教授。著書多数。その中でも発達論が著名。副学長でもある。(私も昨年2008年度でこの賞を受賞させてもらいました。幸運でした。)
Wednesday, April 22, 2009
2009 NAEA報告 其の1: A report from 2009 NAEA Part 1 (Dr. Eisner & Stanford colleagues)
4/17~4/21までの5日間、ミネソタ州のミネアポリスでのNAEA学会が開催された。毎年全米(世界中?)から約3千とも5千とも言われる美術教育並びに美術館教育関係の人々が集まり、約千件の発表、シンポジウム、ワークショップが開催された。
上記のビデオは、2009年度NAEA (National Art Education Association:米国美術教育協会)、Dr. Eisnerの小講演。学会誌でもある「Studies in Art Education」の50周年記念としての特別セッションのひとこま。10年毎の歴代の編集者(通常2年毎に交代)のその時代時代の特徴や変遷を語ってもらうというもの。シリーズでセッションがあり、アイスナー博士は一番最初の10年、1950年代のところでの参加。ここ数年体調が思わしくなく海外での講演はほとんどキャンセル状態だったアイスナー博士。国内での講演でも体調が悪いのは明らかで、いつものきれのよい話しからはここ4、5年程、遠のいているように感じられていた。今回の参加も学会誌の50周年記念という特別なものでもない限り、出ては来られなかったのではないだろうか。
正直二百人ほどの聴衆で一杯の中、大丈夫かと心配する人も少なからずいたのではないかと思う。私もその一人。でもさすが、、、である。確かに質問に対して、少し沈黙の後、間をおいて語り始めるものの、話し始めたら、すらすらと明晰な話し振りは健在。特に理論を話した後、必ず 「For example ,,,」と具体例を示す、アイスナー博士の論調はやはり見事。理論とそれに関する実践例が見事に頭の引き出しにまとめられているのだと思う。このビデオの中で彼はアシスタントプロフェッサーになりたての一人からの質問「大学側が求める研究をすべきなのか、それとも回りの反応には関係なく自分のしたい研究をやるべきか?」に対して「Both (両方を考慮すべき)」と答えた後、いろいろな例をもとに話しを続けた。ちなみにこのセッションの司会はオハイオ州立大学のエフランド博士。彼もやはり美術教育界の重鎮。(私は個人的にはアイスナー博士よりもこのエフランド博士の論文の方が好きかもしれない。授業の中でよく使わせてもらっている。)
お二人とも昨年夏の大阪のInSEA世界大会には体調不調でいらっしゃれなかった。日本の先生方がお二人の講演を聞く機会を得られなかったことはやはり残念。NAEAは米国の学会だけれど、世界で一番大きな美術教育関連の学会で、毎年3月か4月に開催される学会では、彼らも含め、世界中から優れた方々が基調講演やセッションを行うので、機会があれば日本の先生方にもぜひお出でいただきたいと思う。(このビデオ部分の翻訳はまた近い内にブログの紹介したいと思います。しばしお待ちを ^_^。。。)
また学会中の他の情報については続けてブログ内で紹介しますね。
*写真サイト右上「Slideshow」をクリックするとスライドショーがスタートしますよ。
以下余談です。下記の写真は私の美術教育の同僚、カリフォルニア州立大学チコ校のテリサ(Dr. Teresa Cotner:写真後ろ側右) と彼女の出身校スタンフォード時代の皆同僚達。テリサの左側は現在ミネソタ大で美術教育学部(ここは博士課程も存在する研究母体の州立大学)で教鞭をとるジム。C&I (Curriculum & Instruction)が専門で、研究テーマはネィティブアメリカン関連。前列左はそのジムの奥さんマージョリ(と娘のジェーン)。同スタンフォード大で地球科学で博士号を持ち、現在ミネソタ科学博物館勤務。つづけてミスティとこどもたち(ゲイリとライラ)。彼女は確かバイオロジー専門で、やはり現在ミネソタ大の助教授。右端はミスティのご主人の学(がく。日系アメリカ人)。やはりスタンフォード大で博士号を持つ(専攻は失念)。現在は働く奥さんに代わって彼が二人の子育てをしている家庭の主夫。(そういえばうちの旦那さんもチコに移って来た当初はそうでした。私が大学に勤務し始めの頃、彼は専攻を「英語修辞学」から「環境科学」に変更して大学院に入りなおし、学生と主夫の二足のわらじをはいてくれていましたね。米国では結構よくあるパターンかもしれない。)
実はアイスナー博士が指導していたスタンフォード大学 (Stanford University)の美術教育は実はとても小さいプログラム。美術教育専任の教授はアイスナー博士ただ一人。博士課程の学生も一年に一人しか入れないという規模。しかし美術教育ブログラムも芸術ではなく、教育学部に所属し、また教育学部自体も比較的小さいせいで、例えば、美術や科学という専門学科を超えて皆とても仲がよい。イリノイ大学 (University of Illinois at Urbana-Champaign)という大きな美術教育学部の中で学位をとった私はその恩恵も十分受けてはいるが、その分友人関係はやはり美術教育に偏っているので、テリサのような学科を超えた友人関係はやはりうらやましい。話しをもどして、アイスナー博士が数年前に退官された後、スタンフォード大では結局後任をとらず、美術教育ブログラムの博士課程はそのまま閉鎖となってしまった。とても残念 (>_<,,,)。
今回のミネアポリスの学会では、テリサとホテルで2泊した後、ジムとマージョリの家に2泊させてもらった。その間皆で私たちの歓迎夕食会を開いてくれた。下記の写真はその時のもの。いつもは自分の発表原稿の準備に追われてホテルに缶詰の学会参加が常なのだが、今回はテリサの友人達のおかげでとても良い時間を過ごさせてもらった。感謝 (^_^)
Thursday, April 16, 2009
アマミーナポスター(英語版)紹介:Updated Amamina Poster
Amamina poster (English) is updated (^_^)! Please CLICK HERE to link "What's New!" on Amamina's site. Then click on the poster itself. You can see the large image to get the info in detail.
If you are planning to come to Japan this summer in 2009, please visit Amami Ohshima (island) to see the complete solar eclipse (7/22/09)! Looking forward to seeing you in Japan, Amami island (^_6)!
アマミーナポスター(和太鼓倭のイメージ中心)英語版デザインが出来ましたよ〜!これは米国での配布用ちらしなので、最終的にこれが奄美での英語版ポスターになるかどうかは未定ですが、デザイナーマックスの力作ですので、ここでちょっとご紹介。これを見た米国並びに海外の皆さんもこの夏機会がありましたら、日本へ、そして奄美大島にぜひぜひ来てくださいね。皆で待ってま〜す (^_6)!
Sunday, April 12, 2009
2008 奄美にて学校講演記4:大島高校未来塾にて (11/6/08)
左の写真は大島高校体育館での講演風景。高校2&3年生総出(約6百名)。その横は講演後の懇親会の様子。先生方は私の講演にあわせて、ミーフィなどのキャラクーネクタイをわざわざその日のためにしめてきてくださった。感激。
2008年度の学校講演の写真はここをクリック!写真サイトにリンクします。またその写真サイトの右側「Slideshow」をクリッックするとスライドショーがスタートしますよ。
我が母校、大島高校(鹿児島県立大島高等学校:通称「大高(だいこう)」)より講演の依頼。昨年2008年秋11月のことである。「未来塾」というもので、卒業生の中から各分野で仕事をしている3人を選び、高校生が司会でそれぞれの分野の仕事を紹介という形で在校生(特に3年生)へエールを送るというものらしい。私が学生だったころはなかったもので、5年程前から毎年恒例のイベントとして定着しているとのこと。うちの高校は旧制中学を母体としているので、明治33年 (1900)創立というから100年以上の歴史がある。「安稜会(あんりょうかい)」という卒業生からなる組織もあり、そこからこのイベントへの資金提供をしているとのこと。(大島高校情報 from Wikipedia)
。。。。まだ更新途中です。。。しばしお待ちを。。。
Thursday, April 2, 2009
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