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Sunday, March 15, 2009

2007北米巡回展示会「Shojo Manga! Girls' Power!」報告その6 (1/29-3/16/07):ワシントンDC在米日本大使館文化ギャラリーにて




2週間前に巡回北米少女マンガ展示会のレポートをと書き始めて、また月日があっという間にたってしまいました。気を取り直して再び、2007年の2年前に。本当にちょうど2年前ですね。もうというかまだというか、米国巡回が北米巡回とカナダ&米国二カ国にまたがり2年の長丁場になりましたが、カナダのトロントから2007年1月今度は再びアメリカ、それもワシントンDCの在米日本大使館の保有するギャラリーで展示会をやれることになりました。その時の様子は下記の少女マンガ展示会サイト(Shojo Manga! Grils' Power!)にすでに2年前に立ち上げているので、ちょっと覗いてみてくださいね。

ワシントンDCでの展示会の様子はここをクリック!

さてさてここはどうだったかというと、たぶん立ち上げに一番苦労したところだったかもしれない。でも結果として展示が一番良かったのもここ。トロントの後の開催地を探していた私に、国際交流基金ニューヨーク事務所の松本さんから、日本大使館がとても良いギャラリー施設を持っているので、そこはどうですか?という連絡が。もちろんすぐに連絡を取り、トロントの後少し時間は空くけれど、2006年年明けの1月なら長期開催が可能との連絡を大使館ギャラリーからの回答。ヤッター!喜んだのも束の間、資金も展示準備&後片付けの搬入&搬出も全てこちらで持つとのことでというのが条件。今までの巡回の条件は各巡回地がそこでの開催費用と次の展示会場への作品搬出を持つというもの。開催できるということで浮かれて、条件のことをきちんと確認しておこなかった私のミス、、、といえばそうなのだけど。う〜ん。正直やるかどうか迷いました。資金よりも人のヘルプがないということはちょっと致命的。つまり展示のために私がそこまで出向いて全てを準備、そして展示が終了の際も、再度私が出向いてすべてを処理するということを意味するので、一人ですべてをするなんてとても無理。ここでまたう〜ん。とはいえ、DCで、それも大使館ギャラリーでやれるというのは確かにおいしい。そこでジョージワシントン大学の知人を頼りに、アニメ&マンガ関係のMLにメールを出し、DCで誰か展示の手伝いをしてくれる人はいないかどうかをまずは探してみることにした。いましたアニメクラブの代表者、クリスが手を挙げてくれました。結局どうにか少なくとも一人(>_<,,,)は手を貸してくれる人を見つけたのと、展示会終了日を、ちょうどその年ニューヨークで開催の米国美術教育学会 (NAEA: National Art Education Association)の学会の期間にあわせることに。これでニューヨークからDCに搬出のため、立ち寄り、そしてそこからチコへ帰るという展示会日程を組んだのですね。

展示会準備は同だったのかは、やはり涙の物語です。大使館公館関係の建物ということで、週末に建物へアクセスすることができず、なんとなんと展示会オープングの当日たった一日で展示準備をすることに。朝の7時から夕方9時まで14時間通しての準備はさすがに途中で腰がたたなくなるほど疲れきりました。さすがに4時過ぎに見るに見かねて大使館の方々がヘルプに二人きてくれました。涙涙。苦労したおかげと、最初から最後まで自分でやったので、とうぜん展示に関しては自分の好みにできました。つらい思いをしただけのかいはあったというものです。

またオープニングトークも火曜日という日にかかわらず200人余の方々が来てくれました。またワシントンポストに4回はじめ、多くのメディアに展示会のことが大きく紹介されたのもここDCです。以下その中からの参考例です。


ここではまた予想外のヘルブがたくさんありました。特に助かったのは、搬出の準備の際、同僚のテリサも学会先のニューヨークからDCまでわざわざ手伝いにつきあってくれるとの事。カソリックのあなたがマリア様に見えたわ。感謝。資金の方もJFNYの松本さんがミニグラント(追加の助成金)をDCの日系団体へ提供してくださり、そこからこの展示会へもサポートしてくれたのでした。終わりよければすべてよし。

ひとつ忘れられない出来事は、公使のお一人(男性)が少女マンガおたくとも言えるくらいの少女マンガファンで、お昼を一緒に2時間も少女マンガ談義に花が咲きました。年齢は私より少し上くらい。そういえばベネズエラ大使館の大使の次にお偉いとかいう(このかたは女性)も日本から毎月リボンを取り寄せて読んでらっしゃるという方もいらっしゃいましたっけ。いるんですね。日本の代表とし海外で働かれているこういった公館の方々にもコアな少女マンガファンが性を問わず、いらっしゃるんです。日本もまだまだ捨てたもんではない、とうれしく思いました。


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