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Thursday, March 5, 2009

日米の比較において:美術教育にみる論文の傾向と方向性 (2005年)


もう4年も前になるのだが、永守先生からご依頼を受けて、美術科教育学会誌「美術教育学」26号 (2005年出版)の掲載論文18編を批評させてもらったことがある。正直とにかくしんどい作業で2005年の1月、日本に帰国したおり、ひと月ほど中野区立図書館に通い缶詰になって、書き上げた記憶がある。

既に査読された上で、学会誌上に掲載されたものを、米国で美術教育を受けた私が、つまり日本の美術教育の論文傾向に疎い私が批評する事自体が僭越であることは確か。とは思いつつ、「いや米国で教育を受けた徳さんの客観的批評が必要なんです。」と永守先生におだてられ、木に上ってしまいました。(客観的批評がこんなにしんどいとは、論文を読み始めてすぐに引き受けなければよかったと後悔しましたね)

しかしながら、正直日本の美術教育における研究傾向に興味があったのも事実。そこで、多岐にわたる研究論文の中身そのものの善し悪しを批評するのは不可能なので、日米の研究方法論の比較をしながら傾向を探ってみたいと思った。

米国では研究の方法が正しいかどうかによって、おのずと導かれる結論の信憑性そのものが問われることになるので、研究方法論の研究 (Research Methodology)はとても大事。特に、博士課程においては 「Qualitative & Quantitative Methodologies (質的&量的方法論)」は必須の学問。私はどうだったかというと、すべてを文章で叙述し、論理的につめていく「質的方法」は英語がハンデの私にとって、数字で客観的に証明できる「量的方法(統計学)」はやはり最良の方法論。結果的には「量的方法」をもとに「質的方法」でカバーという方法をとりました。特に母校であるイリノイ大学 (University of Illinois at Urbana-Champaign)は方法論研究では定評のある大学院大学だったので、量的&質的ともにとても良い先生が揃っていて、、、いやいや鍛えられました。

(そういえば博士課程では美術教育関係のコースではなくて、自分の研究テーマをサポートするために、研究方法論をはじめ認知心理学や比較言語学なんてのをとってましたね。今思うとそれがとてもよかったかなあ、、、その時の蓄えで今指導していますね。そろそろ蓄えもつきてきたので、もう一度学生にもどって勉強したいと思う今日この頃。しんどかったけど、振り返ってみて、勉強に専念できたというかせざるを得なかったあの10年、そしてその頃出会えた学友達は宝です  ^_^)

「家政婦は見た!!!」ならぬ「徳は見た!日本の研究傾向とその方法論」さてさて日本の美術教育界にはどういう傾向があるのでしょうか?興味のある方は下記をクリックして本文へどうぞ!(自分でいうのも何ですが、涙がちょちょぎれるくらいの労作です。この原稿を書いていた頃を思い出すとあの寒い東京の冬が目に浮かびます >_<,,,)

*オリジナルの草稿文全文(ただし各論批評は省略)はここをクリック!(PDF)(実際に学会誌に掲載されたオリジナル原稿は見つけることができなかったので、その前の草稿をここにリンク。後半部分はまだ添削してないブレーンストーム状態。見つけ次第最終版に差し替えます。)

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