Masami Toku on Flickr

MasamiToku. Get yours at bighugelabs.com/flickr

Saturday, November 20, 2010

桃太郎の国にてトーク&討論会11月20日(その一):Talks at Momotarou (Peach Boy)'s country

前嶋先生のお誘いを受けて、岡山にて講演会を2つ程させていただいた。紅葉の季節の岡山訪問、備中&備前、桃太郎の国である。すべてを終えて、今出立前、ホテルの中で、昨日までの楽しかった二日間を反芻しながら、書き始めている。これからまた故郷奄美へ向かわなければいけないので、詳細については、また後ほど。数日内には更新したいと思います。。。。。乞うご期待 (^_^)!

上記のメッセージをここに挙げてから、、、すぐに更新と言っておきながら、やっと一月ぶりの今日(12/19)再開。ちょっと反省。気を取り直して、さて続きを。

この日は実は午前と午後の2つの小講演を入れていただきました。ひとつは、吉備国際大学短期大学部 キャリア支援討論会(FD・SD研修会)、題して「国際的視点によるキャリア構築と学生支援」(文部科学省 学生支援推進プログラム補助事業)。トークの内容は「内容: 米国から見た日本の大学の教育システムの長所短所を考え、学生へのキャリア支援について量的な統計データを用いた研究の必要性などを討論を通して検討する。」というもの。しかし実際の発表内容は、題も「日米の教育&教員養成プログラムの比較において」に変え、1、カリフォルニア州立大学システム(23校)について、2、ナショナル vs。カリフォルニア州スタンダード、3、カリフォルニア州における美術教育プログラム、4、米国での査定システム、5、質的&量的方法論、の5つの内容で話しをさせていただいた。

ざっと見ただけで、短い時間の中で、かなり広範囲に渡っているので、ひとつひとつがかなり表面をなぞった内容になってしまったのは否めない。しかし学長を始め参加してくださった方々が、途中席をたつこともなく、ずっときちんと聞いてくださっていたのにとても感激した。また多岐にわたる質問がよせられ、逆に質問によって自分自身改めて考えさせられるものも多かった。

例えば「日米のコミュニケーションの取り方の質的違い」。コミュニケーションクラスという必須科目が米国の大学にはあり、人前でどのように発表し、聞くのかを学ぶことになっている。また小学校のときから当たり前のように、プロジェクトの最後は必ず発表&批評で締めくくる事に慣れている米国の子ども達と、日本の子ども達とは比較のしようがないのは当然。それにかかわらず日本人には日本人のコミュニケーションの取り方があるのではないかとのご意見にはうなづくことが多かった。また当初の講演依頼内容に関連する「米国ではキャリア支援について具体的なプログラムが存在するのか否か」については、日本において各大学でキャリア支援のあつさが学生獲得のうたい文句にもつながるように、各大学が力を入れていることの一つだと思う。

考えてみると、米国では学科を超えて取り組む「キャリア支援的プログラム」は存在しないのではないかと思う。というより、特に教育関係のクラスを見て見ても、それぞれのコースがキャリアにつながるように組んでいるという自負があるのがひとつ(つまり理論と実践の連携)、そしてそれ以上にキャリア(仕事探し)は個人の役割であるという発想が根強いせいかと思う。それに日本と違い、皆同じように入学、卒業、そして就職という流れはアメリカにはないのが大きい。つまり就職シーズンという時期がそもそも存在しないので、公募を個人でチェック(もちろん私たちも流すようにはしているが)して、各自で対応というのが普通。これまた改めて日米の大きな違いを再認識。(ちなみに大学教員公募は時期が実はあります。10月前後に一斉に公募が各専門誌に掲載されたり、各大学に到着した公募の手紙が張り出されます。それを見て、個人で必要書類とともに申し込む。最終候補、だいたい三人に選ばれた場合、その学校に呼ばれ面接そして試験的講義を実施するという流れで、最終者が決まるという流れです。余談ですが、、、)

(*写真はなんだなんだと思われるかと思いますが、2つの講演の間にいただいたランチ。お弁当の牛肉のたたきがとろけるようにおいしかった。本当にほんととろけた。そして葡萄のピオーネ(巨峰とマスカットの掛け合わせで種無し葡萄)がここにも。やっぱりおいしかった。すごーく感激してしまったので、写真を載せる事にしました ^_^!)

2 comments:

Unknown said...

吉備国際大学岡山駅前キャンパスにて、先生の講義を受けさせていただきました。大変貴重なお話ありがとうございました。
私自身、ワシントン州で修士を取った経験から、先生のお話を大変興味深く拝聴させていただきました。
今後、日本とアメリカにおける幼児教育の位置づけや保育内容に関して考えていきたいと思っておりますので、お力添えのほどよろしくお願いいたします。
失礼します。

吉備国際大学 社会福祉学部
子ども福祉学科 秀 真一郎

MasamiToku said...

秀先生

コメントありがとうございます。昨日カリフォルニアは我が街チコに戻って参りました。それまで結局インターネットにアクセスできないままでしたので、先生のコメントを今日まで拝見することができないままにおりました。遅くなりました事お許しください。上記のブログ情報も書きかけのまま更新しておりませんが、今週中には写真共々挙げたいと思っています。来年4月のNAEA(National Art Education Association)は3月中旬ワシントン州シアトルでの開催です。お忙しいことと思いますが、お知らせまで。前嶋先生は私と合同で2件発表予定です(^_^)。こちらこそ今後どもご指導の程よろしくお願いいたします。徳