カリフォルニア州立大学チコ校での美術教育プログラム並びに教員養成プログラムの紹介を。
*左現在使用中 「2007 −2009」 の大学カタログ(各専門分野の必要単位や概要などすべて明記。2年毎に更新される。この2009年の新学期、秋学期、からは新しいカタログ「2009−2011」が使用されることになる。)
*美術教育プログラム(2007-2009)(カタログ中に記載されている美術教育プログラムのコース内容。これも2009年秋より新規のものに変更される。)
1. 美術教育プログラム(美術教育学士)*2009年春現在
*Clearance Form (2009年春現在、各生徒毎に作られるデーター表): Bachelor of Art: Art Education Option at California State University, Chico (芸術学学士:美術教育専攻)
基本的にすべての学士取得の卒業最低必須単位(計120単位):
美術教育学士号取得プログラムの場合:一般教養コース(計60単位)+美術教育専攻コース(計60単位)
2. 教員養成プログラム:
カリフォルニア州の場合、教員養成ブログラムは修士レベル、つまり専門の学士を取得した後に、それぞれの専門のアドバイザー (*Advisor of Single Subject: ちなみに私は美術教育教員養成アドバイザー) に査定してもらい、教育学部(Education Department) に所属する教員養成プログラム(Credential Program) に*申請書類を申請し、そこでまた審査を受けてプログラムに入り必要なコースワークと教育実習を行うことになる。ユニークなのは、専門領域の教育実習以外は、専門学科に限らず、教員養成ブログラムのすべての学生(先生の卵)たちは一緒に教育関連の理論コースを学ぶことになる。
教員養成プログラムには小学校の教員養成プログラム(Multiple Subject)中学高校の専攻科プログラム (Single Subject)の2種類がある。(その他いろいろ関連プログラムがあるが、ちょっと複雑なので、ここでは上記の2種類のみ紹介。)2学期(計1年)に及ぶ教育実習を含む1〜2年のコースワークを終了後、晴れて Credential Program 終了の認可 (Certificate) をもらうことになる。
これらのコース内容&資格条件等はそれぞれの学科のスタンダード同様、州の教育省、CCTC (California Commission on Teacher Credentialing) の管理指導の元にあり、社会のニーズに従い、定期的に更新を迫られることになる。また大学のそれぞれの専門学部のプログラム内容もスタンダード更新(また教員養成ブログラム)に伴い、常に更新を迫られることになる。(だいたい10年毎)現在その美術教育プログラムの更新作業&CCTC認定に向けての真っ最中。その更新作業、そして更新プログラムが査定され、最終的に認可をもらうまでが、時間のかかるしんどい作業の涙涙の毎日。2005年に作業を始め、すでに4年、、、いつになったら認可がおりるのでしょう。その詳細についてはまたの機会に。
ここカリフォルニアでも日本と同様、教員養成プログラムを終了し、その後教員になるわけだが、実際の就職方法が日本とはかなり異なっている。各地域毎の教員採用試験を受け、その結果で採用され、また4月に一斉に新教員としてのスタートをするわけではない。すべて公募である。つまり誰かが退職でもしない限り、教員のポジションはない。常に情報収集をし、新聞等の公募情報をもとに、必要書類を申請し、面接、そして採用というプロセスを踏む。日本以上にいばらの道である。
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