今年の6月、ちょうど日本に帰国してアマミーナプロジェクトの準備中、NAEA (National Art Education Association) の出版部マネージャ(Manager, NAEA Publications)のLynn Ezellから一通のメールが届いた。イリノイ大の恩師であるベッティー デラクルーズ博士(Dr. Betsy Delacruz) の編集する本「Globalization, Art, and Education (Elizabeth Manley Delacruz, Alice Arnold, Ann Kuo, and Michael Parsons 編集)」の批評を書いてほしいというもの。4章からなる大作である。
各章をそれぞれの批評者がおり、私は3章「Section III: Global and Local Youth Cultures & Sites, and Online and On-Site School Practices with Young People(研究論文10本)」の担当とのこと。
そういえば、昨年春当の本人ベッティーから公募のお誘いを受けていたような、2008年夏は別件で忙しく結局公募に参加できなかった記憶が、、、論文の代わりに批評文をということかしら?と思いながら、担当の第三章の主題タイトルを見ると「子ども文化におけるローカル化とグローバリゼーション」についての論文集のよう。現在子ども社会&文化に影響のあるヴィジュアルカルチャー(特にマンガね)について主に論文を書いているということで、どうも私に白羽の矢がたったみたい。
メールには、招待を受けてくれるかどうかの返事と、出来る場合は、7/26までにメールにて文を送付してほしいと書いてある。
う〜7/26と言えば、アマミーナプロジェクトの一つ「少女マンガ特別三人展」の最終日、それにその後の東京での4コマアート展示会の準備も引き続きあるし、とても無理 (>_<,,,)。「名誉なことなので、お引き受けしたいのは山々だけど、、」、という風に事情を説明する返答をすぐに送付。すると私のスケジュールに同情してくれたのか、8月初旬まで待ってくれるとのメールがすぐに飛び込んで来た。うっこれは断れない。ということで、引き受けることに。結局日本では書ききれずに、さらに猶予をいただいて、チコの街に帰って来てから、やっと先日書き終えました。
下記のその私の書いた「Blurb(本の宣伝文)」。先にMichael Bitz 博士の本の宣伝文(「Manga High!」 ハーバード大学出版)を書かせてもらったことがありましたが、これが二回目の経験になります。今回は10本の論文を読む事になったので、前回より少し大変でした。が、現在美術教育の中で話題になっているグローバリザーションについての各国の視点での考察を読み比べることができたのはラッキーでした。(それにしてもこれらの執筆者の多くが世界の子ども社会&文化に日本のマンガの影響について語っているのに、、、あーそれなのにそれなのに、その肝心の日本からの執筆がなかったのはかえすがえすも残念。ベッツィーのお誘いの意味がようやく理解できました。貢献できなくて、ごめんなさーい。この次はきっと書きます。)